【12月30日 AFP】大みそかに行われる那須川天心(Tenshin Nasukawa)とのエキシビションマッチに向けて、ボクシングの元世界王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)が会見に臨み、ファンを楽しませることがすべての試合だと話した。

 無敗のままボクシングを引退した41歳のメイウェザーは、那須川との1試合限りの「エキシビション」のために何度目かの現役復帰を果たした。メイウェザーのおよそ半分の年齢となる20歳の那須川は、日本キックボクシング界の神童と呼ばれている。

 その那須川との試合に向けた記者会見は、格闘技の試合前にはおなじみの張り詰めたムードのない中で進み、メイウェザーは「すべてはエンターテインメント。何も心配していない」とコメントした。

 大みそかの試合は、メイウェザーが「寝ていても」最後まで戦えると話す3分3ラウンドのボクシングルールで行われ、判定による勝敗はつかないため、ノックアウト決着でない限り両者の無敗記録は守られる。メイウェザーは以前にも、公式のジャッジがいない試合だから、試合結果が両者の戦績として残ることはないと話している。

 リラックスした様子のメイウェザーは、那須川に倒されることを心配する必要すらないと話し「自分がKOさせられたり、ダウンを食らう心配はまったくない。仮にそうなったとしたら、意図的なエンターテインメントだ。みんなが見たがっているのはそれだからね」とコメントした。

 対する那須川は、蹴りを使えないルールに対する不公平感は抱いていないと話し、「自分を100出したい。相手は自分の攻撃をよけようとしてくると思うが、絶対にパンチをメイウェザー選手に当てたい」と続けた。(c)AFP/Shingo ITO