【12月29日 AFP】コンゴ民主共和国の南キブ(South Kivu)州で活動する武装集団の首領が、洞窟に女性らを監禁するという凄惨(せいさん)な集団レイプ事件を主導したとして非難する、国連の専門家グループによる報告書が、安全保障理事会(Security Council)に提出された。

 AFPが28日に入手した61ページにわたる機密報告書によると、同国に関する専門家グループは、30日に大統領選を控える同国が「全般的に一触即発の状況にある」と指摘。

 またレイプの被害者や目撃者、地元当局やその他の情報源とのインタビューを踏まえ、地元武装集団のライア・ムトムボキ・ココディココ(Raia Mutomboki Kokodikoko)が9月に17人の女性を集団レイプし、拷問を加え、性奴隷にしていたことが判明したとしている。

 さらに「ライアムトムボキ(Raia Mutomboki)集団を率いるマスディ・アリマシ・ココディココ(Masudi Alimasi Kokodikoko)が、シャブンダ(Shabunda)の地で2018年9月に起きた、少なくとも女性17人に対する集団レイプ事件の主犯だったと結論付けた」とも記述されている。

 この武装集団は、9月8日から9日にかけて南キブ州のある地域の村を襲撃し、15歳から70歳の女性を拉致。女性たちは森の中の「大きな石窟」に監禁され、ライアムトムボキの戦闘員たちから4日間にわたって繰り返しレイプされた。

 報告書は「ライアムトムボキの構成分子が『茶だ! 茶だ!』と叫ぶと、レイプの始まりを意味する」と説明。

 戦闘員らは「侮辱に満ちた」歌や首領を称える歌を歌って踊るとともに、「ココディココは、自分が気に入った女性、たいていは最年少の女性を選び、最初にレイプした。少なくとも9人の女性をレイプし、他のメンバーにその女性らをレイプすることを許可したり命じたりするのは、自分がレイプした後のことだった」という。

 被害者らによると、今回の集団レイプには少年兵も関与し、石窟内には15歳と16歳の少年がいた。

 その一方でココディココは、国連専門家との電話でいかなる犯罪行為も否定しており、自らが率いる集団によるレイプ疑惑を認めなかったと報告されている。

 南キブ州では数十年にわたって性暴力がまん延しており、同国の婦人科医師であるドニ・ムクウェゲ(Denis Mukwege)氏は今年、レイプのトラウマから女性たちが回復するのを支援したとして、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞している。(c)AFP/Carole LANDRY