【12月29日 AFP】クリスマス翌日の今月26日に電撃的に行われたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のイラク訪問をメディアの報道より早く世に知らせたのは、英国の航空愛好家だったことが28日までに分かった。

 IT系の仕事をセミリタイアして英イングランド北部ヨークシャー(Yorkshire)地方に暮らしているアラン・メロイ(Alan Meloy)さんは自宅前で、バードウオッチングにも使っているカメラを使って上空を飛ぶ飛行機の写真を撮影した。

 メロイさんが写真を画像共有サイト「フリッカー(Flickr)」に投稿すると、現在米大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)として使われているボーイング(Boeing)747型機をカスタマイズした「VC25」2機のうちの一機だと特定された。

 別のネットユーザーらは、写真が撮影された場所に注目。同じ頃に欧州上空を飛行した謎の米軍機と結び付けて、エアフォースワンは中東に向かっている途中ではないかと推測した。

 工業都市シェフィールド(Sheffield)郊外在住のメロイさんは、英紙ガーディアン(Guardian)に対し、「ちょうどいい場所にちょうどいいタイミングで居合わせたのは不思議な瞬間だった」と話し、「極秘で何かをしたいなら人目に付かない飛行機を使わないといけない」と語った。

 メロイさんはフリッカーで、ホワイトハウス(White House)がトランプ大統領のイラク訪問を正式発表する数時間前に、インターネットがそれを明らかにしたと述べた。

 トランプ氏によるイラク訪問のうわさは、ホワイトハウスが課したエンバーゴ(報道解禁日時)を尊重するメディア各社の報道よりかなり早く、瞬く間にソーシャルメディアで拡散した。(c)AFP