【12月28日 時事通信社】シリアのアサド政権軍は28日、同国のクルド人勢力の要衝である北部マンビジュに部隊を投入した。ロイター通信が伝えた。トルコがシリアのクルド人支配地域での軍事作戦の準備を進める中、クルド人勢力はこれまで緊張関係にあった政権側と手を組んで対抗する姿勢を鮮明にした。

 政権軍は声明で、地域の人々に対する「完全な防衛」を約束。クルド人民兵組織の人民防衛部隊(YPG)は「トルコの脅威に直面する中、シリア政府に、部隊を派遣しマンビジュを保護する」ことを求めたと明らかにした。

 YPGは従来、米軍の支援を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いで中心的な役割を果たしてきた。しかし、トランプ米政権は19日、「ISを倒した」と主張してシリアからの軍部隊撤収を発表、YPGは後ろ盾を失った。

 一方、YPGをテロ組織とみなすトルコは米国の発表を歓迎。撤収を進める米側と調整の上、数カ月以内にシリア北部で対クルド軍事作戦を始める方針を示している。(c)時事通信社