【12月27日 CNS】中国のシェア自転車大手ofoをめぐる一連の「デポジット返金」問題について、中国交通運輸部は21日、同社に対し、ユーザーへの迅速な返金を求めていることなど明らかにした。

 同日の定例記者会見で、ofoの北京市本部にまでユーザーがデポジットの返金を求めて訪れ、順番待ちしている問題について、交通運輸部ではどう考えているのかとの記者からの質問に答えた。

 交通運輸部の呉春耕(Wu Chungeng)報道官は、「この問題を非常に注視しており、関連部署とともに合同会議を開き、分析や協議などを行っている。現在、ofoを含めた関連企業とは終始、意思の疎通など問題なく取れている」と話した。

 呉報道官によると、財源の新たな開拓、支出の節約などofoの企業としての継続的な発展について助言を行い、一方では、円滑なデポジット返金ルートなどについて監督し、最適化することで、オンライン上での返金を進め、ユーザーの法的な権利と利益を保障しなければならないとしている。

 呉報道官はまた、「シェア自転車は新業態であることから、発展当初はさまざまな問題に遭遇する。しかし、全体的に業界は安定しており、高いニーズを保っている。初期の統計でも、シェア自転車の利用数は1日のべ1000万人以上。発展過程において、市民は理性的にこうした問題の改善を願っている」と指摘した。(c)CNS/JCM/AFPBB News