【12月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、ニューカッスル(Newcastle United)のラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督は、クラブがリーグ残留を果たせば「もう一つの奇跡」になるだろうと語った。

 スペイン人指揮官は、開幕前に残留を争うライバルチームがニューカッスルよりも補強に資金を充てたという事実もあって、今季も降格を免れれば、それだけで昨季を10位で終えた並外れた結果に肩を並べられると話した。

 またニューカッスルの立場は、クラブ売却を希望するも苦心しているマイク・アシュリー(Mike Ashley)氏によって複雑なものになっている。

 リーグ首位の座を固めんとするリバプール(Liverpool FC)との一戦を26日に控えるベニテス監督は、「現実的になって、シーズンを通して順位表の下半分にいることになると理解すべきだ」と語った。

「(降格する)3チームを上回ることができたとしたら、もう一つの奇跡になるだろう。それはほぼはっきりしている」

「去年は奇跡だった。周りは『10位でフィニッシュしたのか』と思っていた。とはいえ、勝ち星がもう少しなかったら16位以下だっただろう。だから奇跡だった」

「去年よりも各チームはさらに資金を費やしているから、今季も残留となれば奇跡だ」

 ニューカッスルは前節のフラム(Fulham)戦でスコアレスドローに終わり、降格圏と勝ち点5差で過密日程を迎える。

「プレッシャーにさらされて、プレッシャーを感じれば良くなることはないし、もっとミスを犯すことになる」

「選手たちには、自分たちがいる場所、そして何をすべきかに気付けと伝えようとしている。しっかりとできれば10位や、そのあたりでフィニッシュできるかもしれない」

「しかし、夏の間に大金をかけたチームに勝たないといけないとか、毎試合そういったチームに簡単に勝てるとか考えたらノーチャンスだ。100パーセント間違いだ」 (c)AFP