【12月25日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)政権は24日、来年11月までに行う予定だった総選挙を前倒しし、来年4月に実施することを決めた。ネタニヤフ首相は国会で過半数の勢力維持に苦慮し、汚職疑惑で起訴される恐れもあるが、世論調査では自身が率いる右派政党リクード(Likud)が第1党を維持するとの結果が出ていた。

 連立与党の党首らは声明で「予算と国家の責任を問うため」来年4月初めに選挙を行うことで合意したと発表。アイェレト・シャケド(Ayelet Shaked)法相は、国会を解散して来年4月9日に総選挙を実施するための法案を準備すると明らかにした。

 ネタニヤフ氏をめぐっては収賄や不正な便宜供与などさまざまな疑惑が噴出しているものの、世論調査では総選挙後も同氏が続投すると予想されている。その場合、首相在任期間はイスラエル史上最長となる見通し。

 定数120の国会で、連立与党は61議席と、かろうじて過半数を保っている状態。来年11月までは持たないとの見方も出ていた。(c)AFP