【12月22日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のワールドシリーズ進出に貢献したマット・ケンプ(Matt Kemp)とヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)の両外野手が21日、トレードでシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)に移籍した。

 今回の大型トレードでは、昨季の通算成績が67勝95敗と低迷したレッズが、他に救援投手のアレックス・ウッド(Alex Wood)と捕手のカイル・ファーマー(Kyle Farmer)、そして700万ドル(約7億8000万円)との引き換えに、ホーマー・ベイリー(Homer Bailey)とジョサイア・グレイ(Josiah Gray)の両投手と、ジーター・ダウンズ(Jeter Downs)遊撃手をドジャースに放出した。

 ドジャースがこの動きに出たのは、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)で数年間活躍し、現在フリーエージェント(FA)となっているスター選手のブライス・ハーパー(Bryce Harper)を獲得するために、給与枠に1500万ドル(約166億8000万円)の余裕を持たせることに加え、外野手のポジションを空けるためとなっている。

 2季連続でワールドシリーズ進出を果たしているドジャースだが、昨年はヒューストン・アストロズ(Houston Astros)、今年10月にはボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に敗れた。

 現在34歳のケンプは、2018年シーズンに打率.290、21本塁打、85打点を記録してオールスターゲーム(89th All-Star Game)にも選出。28歳でキューバ出身のプイグは、打率.267、23本塁打、63打点をマークしており、両選手とも来季終了後にはFAになる。

 ウッズは2018年のレギュラーシーズンで通算9勝7敗、防御率3.68を記録したが、プレーオフではブルペンに回っていた。ベイリーは通算1勝14敗、防御率6.09の成績に終わっており、ドジャースのコスト削減に一役買うことになった。一方、グレイとダウンズはレッズの若手有望株筆頭の2人であり、今後の活躍が期待される。(c)AFP