【12月21日 AFP】インドネシアのカリマンタン島(Kalimantan Island)で昨年発見された、これまで世界で1頭しか知られていないアルビノ(先天性色素欠乏症)のオランウータンが、1年超の保護期間を経て森へ帰ったことが、現地NGOの話で21日、明らかになった。

【特集】真っ白なアルビノの動物たち、「クロウタドリ」や「グリーンイグアナ」も

「アルバ(Alba)」と名付けられたこのオランウータンは昨年4月、同島中部の村でペットとしておりに入れられているのを動物保護団体「ボルネオ・オランウータン・サバイバル・ファンデーション(BOSF)」が見つけ、保護した。

 同団体によると、発見時のアルバの体重はわずか8キロ。乱暴な扱いを受けていたとみられ、鼻の周りには乾いた血が付着していたという。

 目が青く白い柔毛に覆われた6歳のアルバは、今では体重が28キロになった。

 アルバは19日、一番仲の良いオランウータンのキカ(Kika)と一緒に、保護施設を出て国立公園内の森に放された。

 BOSFの広報担当者はAFPに対し、「アルバは35メートルもある木々に登ったり、森で採った果物を食べたりしている」と明かし、「これまでのところ、良い適応兆候を見せている」と話した。保護チームは、園内で2頭の観察を続けていくという。

 主に伐採や採鉱、紙やパーム油生産による森林破壊の影響で、オランウータンの生息地はここ数十年で著しく縮小。アルバの救出は、絶滅の危機にひんしているオランウータンをめぐる数少ない朗報と受け止められている。(c)AFP