【12月27日 Xinhua News】一台の小型無人機(ドローン)が田畑の上空を横切り、地上のパイプラインや施設を巡視している。これはタリム油田開発事業部ハラハタン作業区採油第2チームの日常的な巡視業務の様子で、一般的な巡視とは異なり、主役はドローンだ。

 数字港湾科技股份有限公司のドローン操縦士 張家豪(Zhang Jiahao)氏

 人間による巡視なら数キロ、あるいは数十キロが限界ですが、ドローンによる油井の巡視なら数十キロ、あるいは100キロ以上の巡視も可能で、パイプラインの巡視を強化し、原油漏れを防ぐことができます。

 【解説】ハラハタン油田の採油面積は3000平方キロ余りで、現在は稼働中の油井が計200余り、石油・天然ガスのパイプラインが200本近くある。ドローンによる巡視で作業員の労働は軽減され、巡回頻度も高まった。採油第2チームは、全ての作業場、油井間のパイプラインをGPSナビシステムに入力し、完全なGPS管理図を作成しており、これを使ってドローンの巡視ルートを直接作成できている。

 数字港湾科技股份有限公司のドローン操縦士 張家豪氏

 リアルタイムに送られてくる動画を通して、パイプライン上で原油漏れの疑いのあるポイント、あるいは採掘作業の必要な所を見つけたら、それらの場所でドローンを旋回させ、地点を特定して、原油漏れあるいはパイプラインの破損が確認できたら直接現場に人を行かせます。

 【解説】構築中のモノのインターネット(IoT)システムが、ハラハタン油田内の個々の油井の監視・コントロール設備に全て行き渡れば、メインコントロール室で個別の油井の生産パラメーターを随時モニターし、作業量を適切に配分することができる。油田管理のデジタル化に伴い、ハラハタン油田の作業場はデータの収集、デジタル巡回などが実現し、作業員のリスクが減り、作業の効率が上がる。

 ハラハタン作業区 副経理(サブマネジャー) 楊其展(Yang Qizhan)氏

 以前は個々の油井を毎日1回巡回していましたが、今ではわれわれが巡回するのは週に1回あるいは半月に1回程度に減っています。また、24時間の監視も可能になっています。(c)Xinhua News/AFPBB News