【12月19日 AFP】英中部バーミンガム(Birmingham)の刑事法院は18日、ナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)にちなんで息子のミドルネームを「アドルフ」と名付けたカップルに対し、テロ対策法で非合法化されているネオナチ団体に所属した罪で禁錮刑を言い渡した。

 アダム・トーマス(Adam Thomas)被告(22)と同被告のパートナーでポルトガル生まれのクラウディア・パタタス(Claudia Patatas)被告(38)は先月、有罪判決を受けていた。この日の量刑言い渡しでは、トーマス被告には禁錮6年6月、パタタス被告には禁錮5年が命じられた。

 両被告は、英国で2016年に右派団体として初めてテロ対策法の下で非合法化された「ナショナルアクション(National Action)」に所属した罪に問われた。今回、ほかに4人も同罪で禁錮刑を言い渡された。

 メルボルン・インマン(Melbourne Inman)裁判官は量刑言い渡しの中で、ナショナルアクションには「重大な暴力と殺人によってこの国の民主制度を打倒し、こうした暴力と大量殺人によって社会のすべての階級を廃絶したナチス風国家を樹立する」という「恐ろしい」目的があったと糾弾。両被告については長年にわたって暴力的な人種差別思想を持っていたとも指摘した。

 2人の自宅から押収された写真には、トーマス被告が白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の白装束を身にまとい、赤ん坊の息子を抱いている場面も写っていた。2人の親友で、禁錮5年を言い渡された別の被告(28)は娘にナチス式敬礼を仕込んでいた。(c)AFP