【12月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のポール・ポグバ(Paul Pogba)が18日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の解任後に掲載したSNSの投稿を削除していたことが分かった。

 過去28年で最悪のスタートを切っているユナイテッドは、現在首位リバプール(Liverpool FC)に19ポイント差をつけられており、18日にモウリーニョ監督を解任。電撃解任に至った要因の一つにはポグバとの不仲があったとされている。ポグバは1-3で敗れた16日のリバプール戦にも出場しなかった。

 モウリーニョ監督の解任のニュースが飛び込んできた数分後、ポグバはインスタグラム(Instagram)に「これにキャプションをつけて」というコメントを添え、自身がほほ笑んでいる写真を投稿した。

 ポグバの投稿はモウリーニョ監督の解任を祝福していると受け取られており、ユナイテッドのOBギャリー・ネビル(Gary Neville)氏はツイッター(Twitter)で「お前もそうしろ!」と反応し、同選手もクラブを出て行くべきだと暗に示した。

 ポグバの意味深長な投稿には6万4000人が「いいね」をつけたが、投稿はチームの公式サプライヤー、アディダス(Adidas)の広告キャンペーンの一環だったとして10分後に削除された。

 今回の騒動がポグバとモウリーニョ監督の冷え切った関係の最後となった。

 モウリーニョ監督が就任した2016年にクラブ史上最高額の8900万ポンド(当時約118億円)でユナイテッドに加入したポグバは、指揮官から2年半の在任期間中に繰り返し批判されてきた。

 今年7月にはフランス代表のW杯ロシア大会(2018 World Cup)制覇に貢献したが、モウリーニョ監督は称賛の言葉を送るのではなく、ユナイテッドでなぜ同じように取り組めないのかと公の場で苦言を呈し、ポグバの怒りを買った。

 モウリーニョ監督は今季序盤にポグバから副キャプテンの座を剥奪しており、両者が練習場で対立している様子が目撃されたこともあった。モウリーニョ監督は中盤の軸となる選手の無気力なパフォーマンスに怒りを募らせて試合から外すことも多く、ポグバは今季終了後に売却されるのではないかとうわさされていた。(c)AFP