【12月20日 AFP】イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)にあるイエス・キリスト(Jesus Christ)生誕の地とされるベツレヘム(Bethlehem)で、何世紀もの間、ろうそくのすすや汚れで覆われていた聖誕教会(Church of the Nativity)のモザイク画の修復が行われ、クリスマスを前にこのほど公開された。

 十字軍が遠征した12世紀に金やガラスを使って制作されたモザイク画は、元々は2000平方メートルの大きさがあったものの、経年劣化、湿気、紛争、地震などの影響により大半はむしばまれたままになっているが、現存する125平方メートルの部分について専門家が15か月間かけて洗浄と修復作業を行い、かつての輝きを取り戻した。

 修復費用約1800万ユーロ(約23憶円)は、パレスチナやバチカン(ローマ法王庁)、その他各国政府の支援で賄われた。(c)AFP/ Clothilde Mraffko