【12月17日 AFP】カナダ外務省は16日、ジョン・マッカラム(John McCallum)駐中国大使が、中国で国家安全保障を脅かしたとの疑いで拘束された2人目のカナダ人、ビジネスコンサルタントのマイケル・スペーバー(Michael Spavor)氏と面会したことを明らかにした。

 カナダが米国の要請を受けて中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)を拘束して以降、中国当局はカナダ人2人を拘束している。マッカラム大使は14日、中国で拘束されているもう一人のカナダ人、シンクタンク勤務のマイケル・コブリグ(Michael Kovrig)氏とも面会していた。

 カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は14日、トロントの放送局Citytvに「拘束されたカナダ国民を支援するという点ははっきりしている。(拘束された)理由の解明に努めており、中国側とも連絡を取りながら、容認できないということを示そうと努力している」と語っている。

 対イラン制裁への違反容疑で拘束された孟氏は、11日に保釈された。

 中国側はカナダ政府に対し、孟氏を釈放しなければ「重大な結果」を招くと警告していた。これに対し、カナダ側は孟氏の拘束は政治的なものではなく、米国との身柄引き渡し条約に基づく司法手続きに沿ったものと繰り返し説明している。(c)AFP