【12月16日 AFP】ボクシング、WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチが15日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で行われ、「カネロ」ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が王者ロッキー・フィールディング(Rocky Fielding、英国)から3回TKO勝ちを収め、3階級制覇を成し遂げた。

 9月にゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)との激闘を制し、WBCとWBAのミドル級タイトルを獲得したアルバレスは、自身初となるニューヨークでのファイトで階級を上げた影響を感じさせず、フィールディングを危なげなく下した。

 アルバレスは初回に強烈なボディーパンチでフィールディングからダウンを奪うと、完全に主導権を掌握。2回にも再び同様のパンチでダウンさせると、続く3回には2度のダウンを奪い、2分38秒でレフェリーストップとなった。

 ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」と、11戦を戦うことで3億6500万ドル(約410億円)の契約を結んで以降、初めてリングに上がったアルバレスは、これで戦績を51勝(35KO)1敗2分けとしている。

 また、これがドーピング検査で陽性反応を示したことによる6か月の資格停止処分明け後では2度目のファイトになったアルバレスは、来年はミドル級に戻ると明言しており、ゴロフキンと3度目の対戦が実現する可能性もある。

 アルバレスは「(ゴロフキンとの戦いは)9月15日に終わったと感じたし、自分が最強であることを示せた」とした上で、「でも彼との2戦が最高のファイトだったのは間違いないし、人々が望むなら実現させることもできる」とコメントした。(c)AFP