【12月16日 AFP】18-19イタリア・セリエAは15日、第16節の試合が行われ、リーグ首位を独走するユベントス(Juventus)がクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の決勝PKで、トリノ(Torino FC)とのダービーに勝利した。インテル(Inter Milan)も久しぶりの白星を飾った。

 12日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のBSCヤングボーイズ(BSC Young Boys)戦に1-2で敗れ、1年続いたアウェー無敗がショッキングな形で途切れたユベントスは、この日もアウェーゲームに臨むと、70分にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が相手GKに倒されて得たPKをロナウドが決め、リーグ戦無敗を維持した。

 ユベントスはこれで、16日に敵地でカリアリ(Cagliari Calcio)と対戦する2位ナポリ(SSC Napoli)との勝ち点差を暫定で11に広げている。3位インテルは1-0でウディネーゼ(Udinese)に勝利したため、同14差は変わらなかった。トリノは今季4敗目を喫し、来季のチャンピオンズリーグ出場圏内と勝ち点4差の6位にとどまっている。

 ロナウドは「厳しい試合だった。難しいピッチコンディションで、相手もタフだった」「僕らは良いパフォーマンスを見せた。トリノよりも良かったし、得点チャンスも多くつくったから順当な勝利だ」とコメントした。

 この日の得点は、ロナウドにとって得点ランキング首位タイに並ぶ今季11点目にして、クラブのセリエA通算5000点目だった。ロナウドは「クラブ5000ゴール? うれしいが、重要なのはチームを助けることだ」と話している。

 一方、めったにない「デルビー・デッラ・モッレ」勝利を目指していたトリノだが、正守護神のサルバトーレ・シリグ(Salvatore Sirigu)が腰のあたりを痛めて開始わずか20分でピッチを後にし、チームに暗雲が漂うと、シモーネ・ザザ(Simone Zaza)のつたないバックパスから、代わって入っていたGKサルバドール・イチャソ(Salvador Ichazo)が、詰めてきたマンジュキッチを倒してしまったことが勝負の分かれ目になった。

 迎えたPKでは、イチャソもロナウドのPKのコースを読んではいたが止めることができず、ゴール後には両者がぶつかり合いロナウドにイエローカードが示された。ロナウドは「彼も良く触ったけど、強いシュートを打ったから入った。一番重要なのはそこだ」とコメントした。

 ユベントスを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「ナポリとの勝ち点差を保てたという意味で、非常に大きな勝利だ」「チャンピオンズリーグの3日後に、ここまで好調のチームと難しいピッチでダービーを戦わなければならなかった」とコメントした。

 インテルは主将のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)が決勝PKを決め、ウディネーゼを1-0で下した。

 前節ユベントス戦の敗戦、さらにチャンピオンズリーグ敗退のショックが残る中、チームは76分に相手DFのハンドでPKを得ると、イカルディが相手GKをあざ笑う「パネンカ」をど真ん中に決めた。イカルディの今季リーグ戦9点目、クラブ通算120点目で勝利したインテルは、2位ナポリとの勝ち点差を暫定で3に縮めている。(c)AFP