【12月16日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは15日、第17節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は3-1でエバートン(Everton)を下し、暫定で首位に再浮上した。優勝争いに生き残りたいトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)も1-0でバーンリーFC(Burnley FC)を下した。

 前節チェルシー(Chelsea)に敗れてリバプール(Liverpool FC)に首位を明け渡したシティは、8月以降リーグ戦のゴールから遠ざかっていたガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が2得点を挙げてゴール欠乏症を脱すると、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)にも得点が生まれてエバートンを仕留めた。

 シティはこれでリバプールにひとまず勝ち点2差をつけたが、リバプールが16日に本拠地アンフィールド(Anfield)でのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とのライバル対決に勝利すれば、順位はまた入れ替わることになる。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、ジェズスに久しぶりのリーグ戦ゴールが生まれたことを喜び、「彼にとっては非常に重要で、ストライカーにはゴールが必要だ」「きょうのようなプレーをこれまでもしていたが、違うのは点が取れたことだ」とコメントした。

 その他に、今季2回目の膝のけがで6週間離脱していたケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)が75分からの交代出場で復帰を果たしたことも、シティにとってはうれしい知らせとなった。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)にバーンリーを迎えたトッテナムは、0-0で迎えた後半ロスタイムにクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が相手の堅い守備をついにこじ開け、シティと勝ち点5差の3位を保った。

 エリクセンや孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)をベンチに置き、18歳のオリバー・スキップ(Oliver Skipp)をリーグ戦で初めて先発起用したトッテナムは、エリク・ラメラ(Erik Lamela)の低いシュートを横っ飛びで防ぐなどした、元イングランド代表GKジョー・ハート(Joe Hart)の牙城をなかなか崩せずにいた。

 それでも迎えた90分、フェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)とハリー・ケイン(Harry Kane)のパワープレーで相手の堅陣を揺さぶり、最後は後半途中から入っていたエリクセンが勝利をもたらすゴールを決めた。

 トッテナムは11日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦でも、終了間際に追いついて決勝トーナメント進出を決めていたが、素晴らしい2試合を劇的なゴールで締めくくった形になった。

 チームを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は「非常に良い1週間になったし、きょうは素晴らしい勝利だ。集中力と気力を保つためにも、この勝ちは非常に大きい」「バルセロナ戦の直後にこういったプレーを見せるのは簡単ではない」とコメントした。(c)AFP/Steven GRIFFITHS