【12月15日 AFP】急速に距離を縮めている韓国と北朝鮮は14日、2032年夏季五輪の共同開催に向け、来年2月に国際オリンピック委員会(IOC)と協議することで合意した。

 韓国側が南北共同事務所での協議後に共同声明を発表し、32年五輪の共催について話し合うため、北朝鮮と韓国の代表者が2月15日にスイス・ローザンヌ(Lausanne)でIOCと会議を開くとした。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は、9月に平壌で3度目の首脳会談を行い、その中で32年五輪の共同開催を目指す意向を明らかにした。もしこれが実現すれば、夏季・冬季を問わず二国間をまたいで開催される初めての五輪となる。

 2020年の東京五輪に南北合同で出場するとしていた両国は、新たに同年のパラリンピックにも合同チームを派遣することで合意している。どの種目で南北合同チームが組まれるかはまだ発表されていないが、韓国の首席代表は数週間以内にこの決定がなされると明かしている。(c)AFP