【12月15日 AFP】内戦が続くイエメンの港湾都市ホデイダ(Hodeida)周辺で14日、国連(UN)の仲介による停戦合意が発効してからわずか数時間後に散発的な衝突が発生した。住民らが証言した。

 住民の一人が電話でAFPに語ったところによると、ホデイダ市の南で砲撃の音が聞こえた。同市東部のはずれに暮らす別の住民は、15分おきに銃撃戦の音を聞いたと話した。

 サウジアラビア主導の連合軍が支援するアブドラボ・マンスール・ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)暫定政権とイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」は13日、国連の仲介によってスウェーデンで開かれた和平協議で、ホデイダでの停戦などで合意した。衝突が起きたのは、14日午前0時(日本時間同6時)に停戦合意が発効してからわずか数時間後のことだ。

 両勢力は、数日中にホデイダから部隊を撤退させることになっていた。

 フーシ派は14日、暫定政権側がホデイダ県の反政府勢力支配地域を砲撃したと非難。さらに、サウジアラビア主導の連合軍が同県の多数の地域で夜間空爆を行ったとテレビで指摘した。

 停戦合意では、ホデイダは国連が支援する「地元の治安部隊」が管理するとされている。(c)AFP