【12月15日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は14日、仮にACミラン(AC Milan)の支出が収入を上回り、今後もファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触すれば、来たるシーズンの欧州大会から除外される恐れがあると発表した。

 UEFAは、各クラブに対して1シーズンにおける支出が収入を上回ってはならないと定めており、ミランはそのFFP違反の調査を受けた数クラブのうちの一つ。

 ミランは、FFPに違反したとしてUEFAからヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)への出場を禁止されていたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ不服を申し立てると、その処分は取り消しになった。同大会に出場していたミランだが、13日に行われたオリンピアコス(Olympiacos)との試合に1-3で敗れ、敗退が決定していた。

 UEFAはこの日、「2021年6月30日の時点でミランの支出が収入を上回っていれば」、将来的に欧州カップ戦の出場が再び禁止になると述べた。

 UEFAは「従って、2021年6月30日の時点でミランの支出が収入を上回っていれば、2022-23シーズンおよび2023-24シーズンの2シーズンにわたり、出場権を獲得した欧州カップ戦から除外される」と発表している。

「ミランはまた、今季のヨーロッパリーグでの1200万ユーロ(約15億円)の収益が差し引かれ、2019-20シーズンおよび2020-21シーズンの欧州カップ戦で21人以上の選手を登録することができない」

 UEFAによれば、ミランは両決定に対して「UEFAのクラブ財務管理組織(CFCB)の規則に従い、CASに」意義を申し立てる権利があるという。(c)AFP