【12月15日 AFP】フランス東部ストラスブールで起きたクリスマス市襲撃事件で、クリストフ・カスタネール(Christophe Castaner)内相は14日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が出した犯行声明を「完全な便乗」と一蹴した。捜査当局は現場から逃走後に射殺されたシェリフ・シェカット(Cherif Chekatt)容疑者(29)の動機を調べている。

 ISのプロパガンダ機関はツイッター(Twitter)で、シェカット容疑者はISの「兵士」だったと発表したが、再開したクリスマス市の会場を訪れたカスタネール内相はISの主張を否定。記者団に対し、容疑者は「悪にのみ込まれた男だった」と述べた。

 11日に起きた事件での死者は4人となり、負傷者は12人でうち1人が脳死状態、1人が重体となっている。4か国で27件の罪で有罪判決を受けていたシェカット容疑者は13日夜、警察に射殺された。

 当局は、市民の多大な協力と警察の迅速な対応を称賛。警察は現在、シェカット容疑者が犯行に及ぶ際や逃走中に何者かからの支援を受けていたかどうかに焦点を絞り捜査を進めている。(c)AFP/Marie JULIEN, Hervé ASQUIN