【12月17日 Xinhua News】中国商務部の高峰(Gao Feng)報道官は13日の定例記者会見で、1~11月の外資利用状況について、「一、外資利用実績がほぼ安定を維持 二、ハイテク製造業が比較的高い成長基調を維持 三、中・西部地区の外資導入が伸び、自由貿易試験区の伸びが全国をけん引 四、主な海外からの対中投資の動き良好」と述べた。

 一、外資利用実績がほぼ安定を維持

 外資系企業の新規設立は前年同期比77.5%増の5万4703社で、外資利用実績は1.3%減の7932億7000万元(1元=約16円、ドル換算では1.1%増の1212億6000万ドル)だった。11月単月では外資系企業の新規設立は前年同月比11.1%増の5158社、外資利用実績は26.3%減の921億1000万元(同27.6%減の136億ドル)で、減少の主な原因は昨年同期の比較ベースが高かったため。

 二、ハイテク製造業が比較的高い成長基調を維持

 製造業の外資利用実績は前年同期比16%増の2410億2000万元だった。ハイテク製造業は30.2%増の781億3000万元だった。うち電子・通信設備製造業、医療機器設備・機器計器製造業、コンピューター・オフィス設備製造業が前年同期比でそれぞれ36.4%、132.5%、112.7%増えた。

 三、中・西部地区の外資導入が伸び、自由貿易試験区の伸びが全国をけん引

 中部の外資利用実績が前年同期比8.7%増の566億4000万元、西部が17.4%増の544億5000万元だった。自由貿易試験区の新規外資系企業は前年同期比34.6%増の8569社、外資利用実績は前年同期比10.4%増で、全体の12.7%を占めた。

 四、主な海外からの対中投資の動き良好

 投資実績はシンガポールが7.4%増、韓国が38.7%増、英国が198.9%増、日本が20.1%増、米国が3.7%増、ドイツが30.2%増だった。「一帯一路」沿線国が14.9%増、東南アジア諸国連合(ASEAN)が15.7%増、欧州連合(EU)が16.1%増だった。(c)Xinhua News/AFPBB News