【12月14日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は13日、2018年の「世界チャンピオン」に男子シングルスではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を、女子シングルスではシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を選出した。男子世界ランク1位のジョコビッチが通算6度目の栄誉を受けたのに対し、女子同1位のハレプは今回が初めての誉れとなった。

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 今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を制し、けがを乗り越えて一気に世界1位に返り咲いたジョコビッチは、「再びITFのチャンピオンに選ばれて、とても光栄だ」と喜んだ。

「今年は身体的に苦しんできたことを考えれば、この偉業を本当に誇りに思う。だけど、心の中では常にトップに返り咲けると信じていた。6度目の選出でピート・サンプラス(Pete Sampras)氏に肩を並べることができて、とても満足だ」

 一方、ハレプも2018年は四大大会(グランドスラム)で好成績を残しており、全仏オープンテニス(French Open 2018)で自身初のメジャータイトルを獲得したほか、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)でもファイナリストになった。

 ハレプは「ITFの世界チャンピオンに初めて選ばれて、最高に光栄です」とすると、「ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で初めてグランドスラムを制し、世界1位でシーズンを締めくくる最高の年になりました」とコメントした。

 男子ダブルスでは米国のマイク・ブライアン(Mike Bryan)/ジャック・ソック(Jack Sock)組、女子ダブルスではチェコのバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova)/カテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova)組がそれぞれ受賞を果たしている。

 選考については一年間の結果すべてを対象にITFが客観的に行っているが、特にグランドスラムに加えて男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)と女子の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)が基準として重要視されている。

 ITFのデビッド・ハガティ(David Haggerty)会長は、「素晴らしいスキルと才能、そして献身を示してコートで素晴らしい成績を収めた2018年のITF世界チャンピオンを祝福する」「彼らはテニス界の誇りであり、また一つ記憶に残る年を提供してくれた」と述べた。(c)AFP