【12月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の個人弁護士を長年務めたマイケル・コーエン(Michael Cohen)被告が、トランプ氏の「汚い行い」を隠したと法廷で述べたことについて、同氏は13日のツイッター(Twitter)投稿で、違法行為を指示したことはないと強調した。法律面での圧力が高まる状況に対し、自己弁護を展開した形。

 ロシアとの共謀疑惑に対する連邦検察や特別捜査官が自身と側近たちに迫る中、トランプ氏は大統領任期3年目となる来年、ますます厳しい状況に直面することになる。

 だが、トランプ氏は好戦的な姿勢を崩さず、「マイケル・コーエンに法律を破るよう指示したことはない」と投稿。自身の弁護士を長年務めたコーエン被告と距離を置いた。

 コーエン被告は2016年の大統領選挙期間中、トランプ氏と不倫関係にあったと主張するポルノ女優と米男性誌「プレイボーイ(Playboy)」元モデルの女性2人に違法な口止め料を支払ったとされ、ニューヨーク連邦裁判所で12日、これを含む罪状により禁錮3年の判決を言い渡された。

 被告は法廷で「私の仕事は(トランプ氏の)汚い行いを隠蔽(いんぺい)することだった」と述べ、すべての罪を認めた。

 トランプ氏は判決後初めてとなる公のコメントで、自身は弁護士の不正行為の犠牲者だと主張した。同氏はツイッターで、「彼は弁護士だった。法律を知っているはずだ」だと指摘。「これは『弁護士の助言』というもので、間違いがあれば弁護士が大きな責任を問われる。それで稼ぎを得ている」とした。(c)AFP/Sebastian Smith