【12月14日 AFP】フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)は13日、反政府デモやさらなる無差別攻撃の脅威の中で警察官や警備員の需要が大きく高まるとして、先週に続き同国リーグ1の半数の試合を延期すると発表した。

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 新たに延期が決まったのは、同リーグで首位を走るパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)とディジョン(Dijon FCO)の一戦。さらに、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は、同日に警察の要請を受けたリーグ連盟がボルドー(FC Girondins de Bordeaux)戦の延期を決めたため、2週連続でのリーグ戦延期となった。

 他の試合では、ナント(FC Nantes)対モンペリエ(Montpellier HSC)戦、ギャンガン(En Avant de Guingamp)対レンヌ(Stade Rennes FC)戦、アミアン(Amiens SC)対アンジェSCO(Angers SCO)戦も延期が決まっている。

 一方で、延期が決定していたニース(OGC Nice)対サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)戦は16日に、カーン(SM Caen)対トゥールーズ(Toulouse FC)戦は18日にそれぞれ振り替え開催となった。

 LFPは「延期になった他の試合の開催日は今後再調整される」と発表している。

 仏全土に広がっている反政府デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動に関連する安全上の理由により、リーグ1では先週も試合が延期になっており、マルセイユ対サンテティエンヌ戦もそのうちの一つになっていた。

 当局は今週末のさらなる反政府デモを予想しており、LFPの言う「さまざまな場所での警察官や警備員の需要の高まり」も相まって、リーグ戦の試合を担当する警官の数が不足状態になる。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領を批判する集団デモが発生する中、リーグ1は先週も6試合が延期となり、来月15日と16日に行われることになった。

 今週末には抗議活動がさらに行われると予想されているが、ストラスブールで発生した銃乱射事件で3人が死亡したことを受け、国内は緊張状態にある。(c)AFP