【12月14日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は13日、第6節が各地で行われ、グループFではオリンピアコス(Olympiacos)がACミラン(AC Milan)に3-1で勝利し、7度の欧州制覇を誇る名門を蹴落として決勝トーナメントに進出した。

 オリンピアコスはクリスティアン・サパタ(Cristian Zapata)の滑稽なオウンゴールで2-0とリードするも、その2分後にはサパタに1点を返され、暫定ながら3位に沈んでいた。しかし81分、主将のコスタス・フォルトゥニス(Kostas Fortounis)がPKを決めスコアを3-1にすると、オリンピアコスが2位の座を確保し勝ち上がりを決めた。

 オリンピアコスとミランは勝ち点10で並んだが、得失点差で上回ったオリンピアコスが2位となった。

 同組のもう1試合ではレアル・ベティス(Real Betis)が敵地でデュドランジュ(F91 Dudelange)と0-0で引き分け、勝ち点12で首位通過を決めている。

 グループBではレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)にリードを許していたセルティック(Celtic)が敗退の危機に陥ったが、同組のもう1試合で86分にローゼンボリ(Rosenborg)がRBライプツィヒ(RB Leipzig)から同点ゴールを挙げたことで、セルティックの2位通過が決まり、勝ち点を落としたRBライプツィヒは敗退となった。

 ザルツブルクは後半にムナス・ダブール(Munas Dabbur)とフレデリック・グルブランドゥセン(Fredrik Gulbrandsen)がゴールを決め、全勝で決勝トーナメントに進んだ。対するセルティックは後半アディショナルタイムにオリヴィエ・エムチャム(Olivier Ntcham)がPKで1点を返しスコアを1-2としたが、このゴール自体は試合結果やチームの順位に影響を与えるものにはならなかった。

 グループGでは、決勝トーナメント進出には勝利が必要だったグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)が敵地でラピッド・ウィーン(Rapid Vienna)と対戦したが、84分にデヤン・リュビチッチ(Dejan Ljubicic)にゴールを許し、0-1で敗れ3位での敗退が決まった。

 勝利したラピッド・ウィーンは勝ち上がりを決め、勝ち点10で並んだビジャレアルは首位通過となった。

 グループLでは、すでに勝ち上がりを決めたチェルシー(Chelsea)が全勝でグループステージの戦いを終わらせるかに思われたが、MOLビディ(MOL Vidi FC)と2-2のドローに終わった。

 イーサン・アンパドゥ(Ethan Ampadu)がオウンゴールし、ロイク・ネゴ(Loic Nego)に素晴らしいボレーシュートを決められ一時はリードされたものの、途中出場のオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が終盤にFKを決めた。

 グループEでは、アーセナル(Arsenal)がアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)のゴールを守りきり、最下位のカラバフFK(Qarabag FK)に1-0で勝利し首位通過を決めている。

 グループIでは、マルメFF(Malmo FF)が敵地でベシクタシュ(Besiktas)に1-0で勝利。この結果、ベシクタシュを上回り混戦の同組からの勝ち上がりを決めた。

 同グループはすべてのチームに決勝トーナメント進出の可能性が残されていたが、KRCヘンク(KRC Genk)がサルスプボリ(Sarpsborg)に4-0で快勝し、なんとか1位通過を決めている。

 また、ラツィオ(SS Lazio)とフランクフルト(Eintracht Frankfurt)によるグループHの消化試合では、ローマに押し寄せた約9000人のフランクフルトファンのうち、5人が警察と衝突しキックオフ前に逮捕される事態となった。

 5連勝で首位通過を果たしていたフランクフルトと、2位通過をすでに決めていたラツィオの一戦では、56分にラツィオのホアキン・コレア(Joaquin Correa)が先制点を決めると、敵地に乗り込んだフランクフルトのファンがピッチに入り、さらには相手サポーターと警官隊に発煙弾や発炎筒を投げつける事態となった。

 試合はその後、フランクフルトが2得点を挙げて逆転勝利を飾っている。(c)AFP