【12月13日 AFP】世界で最も識字率の高い国では、100回目の誕生日に何がプレゼントされるのだろうか。フィンランドの政治家や市民にとって答えは簡単。「『国民のリビングルーム』になる、広くて最新式の図書館」だ。

 独立100周年を記念して首都ヘルシンキに建てられた中央図書館は、今月5日に開館。建設計画は20年にも及んだという。

 10万冊にのぼる蔵書の数も大きな特徴だが、最先端の設備を整えた館内には、音楽や映像を制作するスタジオや映画館が完備されているほか、3Dプリンターやレーザーカッターを使えるワークショップも行われる。市民はこれらを無料で利用できるという。

 また館内では、灰色の小さなワゴンの中に本を入れて運搬するロボットの姿も見られる。来館者や本棚などを避けながら、返却された本を元にあった場所へ戻すなどの役割を果たしている。
 
 映像は、開館前の準備をする職員や運搬ロボット。11月29日撮影。(c)AFP