【12月14日 Xinhua News】中国上海の地下鉄がこのところ、ショート動画投稿アプリ抖音「抖音(Douyin)」にアップされたある動画でネットの話題を集めている。その動画では、上海地下鉄2号線江蘇路駅の女性駅員、王瑋琳(Wang Weilin)さんが日本語で日本人乗客と会話し、乗客の買った切符が24時間有効だと教えている。アップされて3日間で8万9000個の「いいね」と2700本を超えるコメントが付き、数百回転送された。 

 王さんは日本語学科の出身ではないが、日本語教室に参加したことがあり、日本語学習にも英語学習にも興味があるそうだ。「私の同僚の多くも、乗客に2カ国語で対応できます。社内でも、多くの語学研修を実施しています」と話し、「より重要なのは、乗客に心を込めて対応し、問題を解決してあげることです」との思いを語った。

 上海地下鉄の駅員の間では、外国語学習への取り組みが盛んだ。11月に開催された第1回中国国際輸入博覧会の直前にも、サービスの質をより向上させるため、上海地下鉄の駅員たちは自発的に英語のサービス用語マニュアルを作り、英語の学習チームまで結成した。江蘇路駅の常嶸(Chang Rong)当直駅長は、今は駅員向けに大々的な日本語研修はしていないが、この先駅員から要望があれば、関連の研修を充実させ、サービスの質をいっそう高めたいとの考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News