【12月13日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のステフェン・カリー(Stephen Curry)が12日、月面着陸はでっち上げだったという説を口にしたことについて、ジョークのつもりだったと弁明した。

 NBAで通算2度の年間最優秀選手(MVP)選出を誇るカリーは、ポッドキャスト番組で放った軽いコメントが思わぬ大騒動に発展したことを受け、米スポーツ専門チャンネルESPNに対して、「言うまでもないけど、ポッドキャストで話したときはジョークのつもりだった」「あのコメントを人々が真に受けて『大変だ、彼は月面着陸を信じていない人間だ』と決めつけるなんて、なんてばかばかしいと心の中で反発していた」と話した。

 自身の発言が第三者にねつ造論として真剣に受け取られたことに驚いたとする一方で、カリーは米航空宇宙局(NASA)からの招待に「1000パーセント」喜んで応じるとコメント。米テキサス州ヒューストン(Houston)のジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)で施設見学をする意向を示した。

「(NASAの)申し出には何が何でも応じるつもりだ。直接NASAがやってきたことを学び、彼らが何年もかけて成し遂げてきた素晴らしい仕事に光を当てたい」「そして願わくば、学ぶことや自分で情報を仕入れることは力になるというのを人々に理解してもらいたい。僕らの言葉全部に食らいついてくる子どもたちには、誰かが話していたからといって、それをうのみにすべきではないと理解してほしい。しっかり宿題をやって、何を信じるべきか理解することだ」

 チームメートのアンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala)をはじめ、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)のビンス・カーター(Vince Carter)やケント・ベイズモア(Kent Bazemore)らと出演したポッドキャストで、カリーは恐竜からゴルフクラブに至るまで、あらゆる話題についてカジュアルなトークを繰り広げていた。

 その中でカリーが「人類は月に降り立ったと思う?」と問いかけると、他のゲストが「いや」と返答。するとカリーは「俺たち捕まっちゃうよ」「やめた、陰謀論については話さない」と続けていた。(c)AFP