【12月13日 AFP】サッカー日本代表の森保一(Hajime Moriyasu)監督は12日、来月にアラブ首長国連邦(UAE)で開幕する第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)に向けた23人の登録メンバーを発表した。ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の香川真司(Shinji Kagawa)は落選し、海外でプレーする若手中心の顔ぶれとなった。

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 森保監督は代表経験が浅い選手を何人か招集し、欧州で活躍するフローニンゲン(FC Groningen)の堂安律(Ritsu Doan)やポルティモネンセ(Portimonense SC)の中島翔哉(Shoya Nakajima)、レッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)の南野拓実(Takumi Minamino)といった若いタレントが、大会最多5度目の優勝を目指す日本をけん引するとみられている。

 その一方で、タイトル奪還を目指すメンバーの中に香川の名前はなかった。29歳の香川は日本の主力選手として長く活躍した一人だが、ルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督が率いるドルトムントではレギュラーの座をつかめておらず、先月には日本のメディアに対し、新たな挑戦としてスペインへの移籍を望んでいると明かしていた。

 森保監督は、香川のような経験豊富なベテランを頼りにしたい気持ちがあったことも示唆したが、最高の状態にある選手を選ぶ必要があったと述べた。

 記者会見に出席した森保監督は「W杯ロシア大会(2018 World Cup)に参加した選手、あるいはこれまでの日本代表を引っ張ってきた経験ある選手の力を借りたいという気持ちももちろんあった」と明かした上で「今回のチームは経験が浅い選手が多い。選手たちには自分たちが新しい日本代表を築いていくという強い気持ちを持ち、タイトルに向かって戦ってほしいという願いを込め選考した」と続けた。

 それでも若手中心のチームは、W杯を経験しているヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)のFW大迫勇也(Yuya Osako)やガラタサライ(Galatasaray)のDF長友佑都(Yuto Nagatomo)に支えられることになるだろう。

 日本は1992年、2000年、2004年、2011年に同大会で優勝しているが、オーストラリアが優勝した前回の2015年大会ではタイトルを逃している。森保監督は「前回は優勝できなかったので、今回のアジアカップではタイトルを持ち帰りたい」と意気込みを語った。

 第17回アジアカップに向けた日本の登録メンバー23人は以下の通り。

■ゴールキーパー(GK)
東口順昭(Masaaki Higashiguchi
権田修一(Shuichi Gonda
シュミット・ダニエル(Daniel Schmidt

■ディフェンダー(DF)
長友佑都
槙野智章(Tomoaki Makino
吉田麻也(Maya Yoshida
佐々木翔(Sho Sasaki
酒井宏樹(Hiroki Sakai
室屋成(Sei Muroya
三浦弦太(Genta Miura
冨安健洋(Takehiro Tomiyasu

■ミッドフィールダー(MF)
青山敏弘(Toshihiro Aoyama
原口元気(Genki Haraguchi
柴崎岳(Gaku Shibasaki
遠藤航(Wataru Endo
伊東純也(Junya Ito
中島翔哉
南野拓実
守田英正(Hidemasa Morita
堂安律

■フォワード(FW)
大迫勇也
浅野拓磨(Takuma Asano
北川航也(Koya Kitagawa

(c)AFP