【12月11日 AFP】タイの軍事政権は11日、来年予定されている総選挙を前に、4年以上にわたって禁止してきた政治活動を解禁した。

 2014年にクーデターで政権を掌握した軍が最初に着手したことの一つが、あらゆる種類の政治活動の禁止だった。暴力的で頻繁に死者も出る街頭政治で知られる同国で、反対勢力の口封じが狙いだった。

 しかし来年2月24日に総選挙を控えていることから、11日に政治活動を解禁。

 政府官報「ロイヤル・ガゼット(Royal Gazette)」に、「政党は政策を提示する活動ができてしかるべきだ」と記され、軍事政権が総選挙を前に、政治活動の禁止を定めた「法の修正または廃止を決めた」としている。

 同政権は9月に規制緩和に乗り出し、政党には新党員の募集や党首の選出が認められたものの、政治活動や街頭集会は依然禁止されていた。(c)AFP/Sippachai KUNNUWONG, Dene-Hern CHEN