【12月12日 CNS】中国工業情報化部は6日、中国の通信大手3社が全国範囲で5G用試験周波数の使用許可を取得したことを確認した。これを受け、専門家はら5Gの製品化が大いに加速化するとしている。

 今回許可された5Gシステム試験用周波数の割り当ては、おおむね均衡を取ったという。優先して約100メガヘルツの帯域幅で5Gの試験周波数を許可したことは、5Gの中間帯域での大容量と連続適用の技術的優位性を発揮させることに有利だという。

 中国TD産業連盟(TDIA)の楊驊(Yang Hua)秘書長は取材に応じ、「通信設備というものは、使用周波数が違えば設備仕様も異なり、周波数を1回変更すると、開発期間は8〜10か月延びる」という。

 今回の5G周波数帯の割り当ては、製品の開発目標を明確にすることで、産業チェーン内の各過程における製品開発日程を加速化できるため、通信キャリアと設備企業にとって大きな意義がある、と楊秘書長は言う。

 現在、中国の5Gの技術開発試験はすでに第三段階に入っており、今年の年末には完了する予定だ。楊秘書長は、「他国における5G周波数割り当ては、高中低帯域の組み合わせ方式を採用している。高域の伝播半径は短く、人が密集している地区での伝播効率が高い。中低域の伝播半径は長く適用範囲は広い。中国は、中低域の周波数帯を許可した。今後は高域の周波数帯の割り当てについて各界の意見を聴取し討議していく」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News