【12月11日 CNS】微信支付(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)で身代金の支払いを求めるランサムウェア作成したとして、中国・広東省(Guangdong)東莞市(Dongguan)警察は7日、広東省茂名市(Maoming)に本籍を置く羅(Luo)容疑者(仮名)(22)を逮捕したと発表した。逮捕は4日付。

 供述などによると、羅容疑者は18年6月、「cheat」というウイルスを自分で開発し、インターネット上に拡散。第三者の支付宝(アリペイ、Alipay)の口座番号・パスワードを盗み、さらに口座振り込みの手口で資金を違法に調達していた。

 羅容疑者は、システムファイル、実行ファイル以外のすべてのファイルにパスワードを設定し、パスワード解除法と身代金振込のための専用QRコードをユーザーに提供。「あなたのパソコンはすでにパスワードロックされています。以下の操作でQRコードをスキャンして110元(約1800円)を支払い、パスワードを解除してください」という解除プログラムが表示されるよう設定した。

 調べによると、羅容疑がアリペイ、淘宝(タオバオ、Taobao)、メールなどユーザーから違法に取得した口座番号、パスワードの数は約5万個、全国の約10万台のパソコンにウイルスを感染させている。
 今回の一連の件について、羅容疑者は容疑を認めており、警察側は調べをさらに進めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News