【12月11日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は10日、同リーグ史上初めて米国で試合を開催するという意思を、すべての当事者が合意に達するまで撤回すると発表した。

 バルセロナは来月29日に行われるジローナ(Girona FC)との試合を米マイアミで行うことになっていたが、スペインサッカー連盟(RFEF)やスペインサッカー選手会(AFE)、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は懸念を表明していた。

 バルセロナは公式サイトで「バルセロナの取締役会は、この件について当事者間の合意が取れていないため、マイアミでジローナと対戦する権利から手を引くことに合意した」と発表した。

「バルセロナはこれまでも、そしてこれからもマイアミでリーグ戦を行うことに前向きであり、試合の収益が1部と2部に所属する全クラブで共有されることを認めている」

 バルセロナとジローナの両チームは、ハード・ロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)で試合を開催することに関して、RFEFに承認を要求する同リーグの正式な書類にサインしていた。この一戦は、米国で同リーグの試合を行っていくという15年にわたるプロジェクトの最初のゲームになる予定だった。(c)AFP