【12月11日 AFP】ドイツで10日、鉄道会社の従業員らが賃上げを求めてストライキに突入し、大半の便が運行を停止した。交通がまひし、数百万人の足に影響が出た。

 ドイツ鉄道(DB)によると、ドイツ全土で午前5時(日本時間同日午後1時)から4時間にわたって運行休止となり、多くの通勤列車の運行が中止された。

 ストライキによって高速列車ICEや都市間鉄道、大半の貨物列車が運休。この影響で、遅延は午後も続くと予想されている。

 今回のストライキは、DBと鉄道交通労組(EVG)による交渉決裂を受けたもの。EVGは組合員16万人を対象に7.5%の賃上げを要求している。

 EVGの交渉担当者は「DB側が組合員の要求に不相応な提案をしてきた」と主張しているが、これに対しDBは、評価されてしかるべき提案をしており、組合側の主な要求を満たしていると反論した上で、ストは全く不必要なまでの過熱ぶりを見せていると非難している。

 映像は、同国ニュルンベルク(Nuremberg)と首都ベルリンで10日撮影。(c)AFP