【12月11日 AFP】9日に行われたシンガポールマラソン(Singapore Marathon 2018)の男子フルマラソンで、ケニア勢はジョシュア・キプコリル(Joshua Kipkorir)が同国勢以外で最も速かった選手よりも約30分前にゴールするなど、上位17人を独占する圧倒的な強さを見せつけた。

 主催者の発表によると、今大会の男子部門にはケニア人選手が合計22人出場し、初参戦となった24歳のキプコリルは大会史上2番目に速いタイムとなる2時間12分19秒で勝利を収めた。同胞のフェニックス・キルワ(Felix Kirwa)が2位に続き、アンドリュー・キムタイ(Andrew Kimtai)が3位に入った。

 ケニア勢以外で最も速かったのはシンガポールのランナーで、トップからは大幅に遅れて2時間41分48秒でフィニッシュ。約1万人が出場した同大会では、女子部門でもケニア人選手15人が出場してトップ5を独占した。

 今回の驚くべき結果は、シンガポールの猛暑や湿度すら普段から高地で練習を行っているケニア人ランナーは何の苦にもしないという、その圧倒的な強さを強調することになった。

 ケニア勢は前週、リオデジャネイロ五輪の男子マラソン覇者で現代マラソン最強の選手と称されるエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)が、国際陸上競技連盟(IAAF)の2018年世界最優秀選手に選出された。

 2013年のハンブルクマラソン(Hamburg Marathon)でデビューして以降マラソン界を席巻しているキプチョゲは、9月の第45回ベルリン・マラソン(45th Berlin Marathon)で、2時間1分39秒の世界新記録を樹立した。(c)AFP