【12月11日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が、クラブとの契約が満了を迎える来年6月に退団することを認めた上で、そのまま引退する可能性を示唆した。

 来月で35歳になるロッベンは、10日に発刊された独誌キッカー(Kicker)の中で、今季限りでバイエルンを離れることについて「事実だ」と認めた。

「たった1日では決められないような大きな一歩だ」「この件についてはしっかりと考えたし、ファンにとってもクラブにとっても、今公にするのが望ましいと感じている」「ふさわしいタイミングだった」

 太もものけがで直近2試合を欠場しているロッベンは、12日に予定されている欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のアヤックス(Ajax)戦で復帰予定。両チームはすでに決勝トーナメント進出を決めており、バイエルンはアウェーでのこの一戦で勝ち点1以上を挙げれば、グループEの1位通過が決定する。

 ロッベンは、8日に行われたニュルンベルク(1. FC Nuremberg)とのリーグ戦でのプレーも見送ったが、3-0で勝利したバイエルンは3位に浮上し、首位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との勝ち点差を9としている。

 バイエルンのフロント陣は来シーズンに向けて選手の刷新を図っており、ロッベンは5-1で大勝した2週間前のベンフィカ(Benfica)戦で鮮烈な2得点を挙げたにもかかわらず、今が退団する絶好のタイミングだと明かした。

「ベンフィカ戦は、自分が高いレベルでプレーできるということを確認させてくれる良い事例になった」「一方でクラブはチームの顔を変えたいと考えており、私は将来の準備をしたい」「両者の態度がはっきりしていることをただ幸せに思い、ありがたく思う」

 しかしロッベンは、現時点でシーズン終了後のプランはないと述べている。

「完全にはっきりしていないし、もしかしたら引退するかもしれない。もう少し待って、どんな可能性があるのか見てみたい」「もしオファーが来たら、しっかりと検討する。良い条件だったら現役を続けるが、理想的なオファーがなければ引退もありうる」

「私には3人の子どもがいて、彼らも幸せでなければならない。だから、(考えうる選択肢は)中国や中東からのオファーだけじゃない」「自分の決断を下す時は、常に家族が非常に重要な役割を担う」 (c)AFP