【12月11日 AFP】バドミントン男子、五輪で通算3個の銀メダルを獲得したマレーシアの強豪リー・チョンウェイ(Chong Wei Lee)は、鼻のがんの治療を受けた台湾の医師から完全なゴーサインが出るのを待ち、来月までコートに戻らない可能性があることが分かった。地元メディアが10日、報じた。

 マレーシアバドミントン協会(BAM)は先日、36歳のリーが近日中にも練習に戻る見通しであると発表していたが、本人は専門家からの完全な許可を必要としていることを明かした。

 初期の鼻のがんであると診断され、台湾で放射線治療と化学療法を受けて5か月間戦列を離れていたリーは「今月中に台湾に赴いて経過観察を受け、医師に何と言われるか見ていく必要がある」「医師とは定期的に連絡を取っている。これは故障ではないので、落ち着いて焦らないように言われている。時間がかかるんだ」と語ったと、現地紙スター(The Star)が伝えた。

 世界ランク1位に長く君臨し、現在は同15位まで後退しているリーはまた、来年3月に行われる全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2019)で復帰する計画についても不透明な状態であるとしており、「目標は全英オープンだが、それまでに復帰できるか確信は持てない」と話した。

「出場を熱望しているけれど、無理することはできない。7月に治療を始めてから5か月ほど戦列を離れているので、すべては自分の体調次第だ」と話しているリーは、2020年東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指すと明言している。(c)AFP