【12月10日 AFP】18NFLは9日、第14週の試合が行われ、大胆なラスト1プレーでタッチダウンを決めたマイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)が34-33でニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)に競り勝ち、ペイトリオッツのプレーオフ進出決定はひとまずお預けとなった。

 ドルフィンズは試合残り7秒で、QBライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)がスナップからケニー・スティルス(Kenny Stills)へ14ヤードのパスを通すと、横への小刻みなパスでボールをつなぎ、最後はケニヤン・ドレイク(Kenyan Drake)がフィールドを駆け抜けて決勝のタッチダウンを決めた。

 5点のリードを守りきれなかったペイトリオッツのビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)は、このプレーがぎりぎりの選択だったと考えており、「相手は奥に投げるか、『命知らずなタイプ』のランプレーで進むかのどちらかだった。20ヤードのパスを投げた時点で、『命知らず』の方だと分かった」とコメントした。

 またペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、この試合で3本のタッチダウンパスを通し、プレーオフを含めた生涯タッチダウンパス数でペイトン・マニング(Peyton Manning)氏の579本を抜き、歴代単独最多の582本としている。

 ペイトリオッツに5回先行されながら、最終的に逆転勝利を飾ったドルフィンズは、戦績を7勝6敗に伸ばし、プレーオフへのかすかな望みをつないでいる。

 シカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)は、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)を15-6で撃破。肌寒い夜に、ディフェンス陣が相手の攻撃陣に輝く機会を与えず、ロースコアの試合を制した。

 カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)とニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)はプレーオフ行きの切符を手にした。チーフスはオーバータイムの末に27-24でボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)に勝利。セインツは28-14でタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)を下し、NFC南地区優勝も決めた。

 プレーオフ進出を決めたチーフスだが、地区優勝はまだ確定しておらず、13日にはライバルのロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)との直接対決が待っている。チャージャーズは26-21でシンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)を下した。

 インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)は24-21でヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)に勝利し、テキサンズの連勝は9で止まった。それでもテキサンズは9勝4敗でAFC南地区の首位に立ち、7勝6敗のコルツとテネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)が2位で並んでいる。

 ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)はフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)とのオーバータイムに持ち込まれた試合を29-23で制し、ディビジョン優勝に前進している。オーバータイムの最初の攻撃で、ダック・プレスコット(Dak Prescott)がアマリ・クーパー(Amari Cooper)へこの日3本目のタッチダウンパスを通し、勝負を決めた。(c)AFP