【12月10日 AFP】(更新)年末までに退任するジョン・ケリー(John Kelly)大統領首席補佐官(68)の後任人事で、有力視されていたマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領の首席補佐官ニック・エアーズ(Nick Ayers)氏(36)が9日、年末に退任するとツイッター(Twitter)で表明した。トランプ氏は直後に、複数の候補の面談を行っていると明かした上で速やかに後任を決める意向を示した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は8日にケリー氏の退任を発表。エアーズ氏はトランプ氏のお気に入りとされ、後任の最有力候補とみられていた。

 しかし、報道によるとエアーズ氏は2020年までの在任に応じなかったという。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は匿名筋の話として、ケリー氏や前任のラインス・プリーバス(Reince Priebus)氏がトランプ氏とのあつれきで難しい状態に置かれたことから、ポストを引き受けることに「疑問を抱いていた」と伝えている。

 エアーズ氏はツイッターでトランプ氏らに謝意を表明。ホワイトハウスは離れるが、トランプの「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」運動を引き続きチームと一緒に推進していく意向を示した。

 ケリー氏の後任候補には、ミック・マルバニー(Mick Mulvaney)行政管理予算局長、共和党の下院保守強硬派グループ「フリーダム・コーカス(Freedom Caucus)」を率いるマーク・メドーズ(Mark Meadows)下院議員らの名前が挙がっている。

 トランプ氏はエアーズ氏のツイートから間もなく、ツイッターで首席補佐官候補として「何人かの素晴らしい人物」の面談に入っていると説明。後任をエアーズ氏と断定した報道は「フェイク(偽)ニュース」だったと批判し、後任は「近く決定する!」と投稿した。(c)AFP