【12月10日 AFP】2018-19アルペンスキーW杯は9日、スイス・サンモリッツ(St. Moritz)で女子回転第3戦がパラレル方式で行われ、米国のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)が今季5勝目を挙げ、首位に立つ総合順位でのリードを約400ポイントに広げた。

 2日にカナダ・レイクルイーズ(Lake Louise)でスーパー大回転初優勝を果たしたシフリンは、サンモリッツで行われた8日の同種目で連勝を飾っていた。シフリンは回転でもすでに今季2勝を挙げていた。

 スウェーデンの伝説的選手であるインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏が持つW杯最多勝利記録まであと4勝に迫っているリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)がけがで不在の中、シフリンは圧倒的な滑りで通算48勝目を挙げ、総合優勝に歩みを進めた。

「特に決勝は素晴らしいレースだった。ちょっとハードすぎたので、本当におかしくなりそうだった。コースアウトしたかと思ったが、常にペトラ(・ブルホバ<Petra Vlhova、スロバキア>)が少し前にいたのが横目で見えたので『ああ、もっと速くいかないと!』と思った」

 準々決勝でニナ・レセト(Nina Haver-Loeseth、ノルウェー)、準決勝でカタリナ・リンスベルガー(Katharina Liensberger、オーストリア)を退けたシフリンは、決勝でブルホバを0.11秒差で振り切り優勝した。3位には予選を辛うじて通過したウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener、スイス)が入った。

 総合ポイントを689に伸ばしたシフリンは、2位につけるミシェル・ギザン(Michelle Gisin、スイス)に393ポイント差をつけている。(c)AFP