【12月10日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は9日、2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)で参加国を48か国に拡大するか否かの決定は来年3月に下すとした上で、簡単な決断ではないと認めた。

 32か国が出場した今年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)は、近年では最もエンターテインメント性の高い大会だったと広く評価されている。

 すでにFIFAは2026年大会から出場枠を48か国に拡大する意向を示しているが、2022年のカタール大会については、来年まで最終決定はされないとしている。仏テレビ局TF1のスポーツ番組「Telefoot」に出演したインファンティーノ会長は「3月に決めることになる」「将来的に48チームが参加するというのは決定事項だ。それについては全員が良案だと考えている」と語った。

 次回のカタール大会は中東、そしてイスラム教国では初のW杯開催となる。猛暑の影響を考慮し、大会は欧州の夏季にあたる6月から7月にかけてではなく、11月から12月にかけて開催される予定だ。

 そのため、大会期間は3日短縮されるが、これが48か国に出場国を拡大するに当たって主要な検討要素となっている。インファンティーノ会長は「通常のW杯の31日間ではなく28日間で行われるので(参加国拡大は)簡単ではない」と述べた。

 FIFAは来年3月に米マイアミで会議を開き、そこではカタールの周辺国でW杯の数試合を行うことが可能かどうかも検討される。インファンティーノ会長は「それが実現可能なら当然のこと。数試合を周辺国で開催する可能性について、カタールと話している。夢ではない。不可能ではないんだ」と話した。(c)AFP