【12月17日 AFPBB News】今からちょうど20年前の1998年12月16日から19日にかけて米英軍がイラクを空爆した「砂漠の狐作戦(Operation Desert Fox)」を振り返る。

 攻撃の前週、イラクの大量破壊兵器廃棄のため国連(UN)査察団がバグダッドのバース(Baath)党本部に立ち入ろうとしたがイラク側が拒否し、米英が作戦実施に踏み切る一因となった。16日にはバグダッドのバース党施設に生物化学兵器が保管されているという英情報機関の報告書が公表された。4日間の作戦で多数の巡航ミサイルが撃ち込まれ、米英はイラク側に大きな被害を与えたと発表した。

 作戦終了の数時間前に、米下院はホワイトハウス(White House)の実習生だったモニカ・ルインスキー(Monica Lewinsky)さんとの不倫疑惑が浮上したビル・クリントン(Bill Clinton)米大統領の弾劾を決めたが、当時のウィリアム・コーエン(William Cohen)国防長官は弾劾が軍事に影響を与えることはないと述べた。(c)AFPBB News