【12月9日 AFP】2019年に開催される女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)の組み合わせ抽選会が、8日に仏パリ近郊のブローニュ・ビヤンクール(Boulogne-Billancourt)で行われ、日本はイングランド、スコットランド、アルゼンチンと同じグループDに入った。

 グループ初戦で日本はアルゼンチンと当たる。日本は2大会前のW杯優勝チームで、前回も決勝へ進出したが、米国に2-5で敗れた。

 また、6月9日のグループ開幕戦ではイングランドとスコットランドの楽しみなライバル対決が実現した。両チームは2017年にオランダで行われた女子の欧州選手権(UEFA Women's Euro 2017)初戦でも対戦し、この試合に6-0で大勝したイングランドはベスト4に入っている。前回W杯でも4強入りしたが、日本に敗戦している。スコットランドはこれがW杯初出場となる。

 イングランドを率いるフィル・ネビル(Phil Neville)監督は、「素晴らしいグループだと思う」と話し、スコットランド戦は特別と位置づける一方、その後も大一番が続くとコメントした。

「イングランドとアルゼンチンの試合は常にいろいろなことが起こるし、イングランド対日本戦は世界トップ5か6の2か国の激突になる。これ以上ない組み合わせだ」

 一方、開催国フランスは6月7日にパルク・デ・プランス(Parc des Princes)で行われる開幕戦で韓国と対戦する。他にアフリカチャンピオンのナイジェリア、ノルウェーと同組のフランスは、前回大会と欧州選手権はどちらもベスト8止まりだったが、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)を制した男子代表に続くことを目指す。

 ただし、フランスは準々決勝で前回優勝の米国と当たる可能性があり、展望は厳しい。W杯過去7大会中、3大会を制し、連覇を目指す米国はスウェーデン、タイ、初出場のチリと同じグループFに入り、初戦はタイと対戦する。

 また、フランスと同じグループAのノルウェーは、女子バロンドール(Ballon d'Or)の初代受賞者アーダ・ヘーゲルベルグ(Ada Hegerberg)を輩出しているが、ヘーゲルベルグは欧州選手権を最後に代表を離れており、W杯も出場しない可能性が高い。

 フランスのコリンヌ・ディアクル(Corinne Diacre)監督は、ノルウェーがヘーゲルベルグの不在で不自由するかと問われると「ノルウェーは予選を1位で勝ち上がっているし、ないと思う」とコメント。ノルウェーのマルティン・シェーグレン(Martin Sjogren)監督も代表復帰の見込みは薄いと考えており、「まだ分からないが、現時点で(ヘーゲルベルグとは)コンタクトは取っていない」と話した。

 女子W杯フランス大会は24チームが出場し、決勝は約6万人収容のパルク・オリンピック・リヨン(Parc OL)で7月7日に行われる。(c)AFP/Andy SCOTT