【12月9日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、ツイッター(Twitter)でマーク・ミリー(Mark Milley)陸軍参謀総長(60)を次期統合参謀本部議長として指名すると述べた。ミリー氏の指名はジム・マティス(Jim Mattis)国防長官にとって新たな打撃となる。

 イラクとアフガニスタンで従軍したミリー氏は、ジョセフ・ダンフォード(Joseph Dunford)統合参謀本部議長の後任となる。ダンフォード氏は2年の任期を務めた後の来年10月、退任が予定されている。

 一方、マティス国防長官はデービッド・ゴールドフェイン(David Goldfein)空軍参謀総長の起用を望んでいたと報じられており、ミリー氏の指名はトランプ大統領がマティス長官の意思を尊重しなかったことを意味する。

 統合参謀本部は空軍、陸軍、海兵隊、海軍、州兵の参謀総長から構成される組織で、同議長職は各軍の参謀総長が交代で就任する伝統がある。ゴールドフェイン氏が起用されていた場合はこの伝統に沿う形となっていた。

 現職のダンフォード氏は海兵隊大将。2005年以降、空軍から統合参謀本部議長に就任した人はない。(c)AFP/Sylvie LANTEAUME