【12月11日 Xinhua News】中国国家林業草原局の劉東生(Liu Dongsheng)副局長は5日、中国は森林村づくりを受け皿に、引き続き農村の緑化・美化を強化し、自然環境面で住みやすい美しい農村をつくる構想を発表した。2020年をめどに、全国で農村緑化のカバー率を30%とし、2万カ所の国家森林村をつくるという。

 劉副局長によると、大まかな統計では、「第12次5カ年計画(2011~15年)」期間中、全国で農村の緑化面積は1382万6000ヘクタール、道路の緑化は163万7000キロ、用水路の緑化は78万4000キロ、住宅、村、道路、水源周辺での植樹は461億6900万本、森林育成は4086万ヘクタールに達した。「第13次5カ年計画(16~20年)」に入り、農村の緑化・美化は引き続き進み、農村住民の住環境改善のための良好な生態基盤ができつつあるという。

 現在、中国の森林被覆率は21.66%に達したが、生態資源の不足、生態系の退化は依然として、経済社会の持続可能な発展を脅かしている。特に中・西部地域では、「樹木のない村」、「樹木のない家」がまだ多く、「風が吹くと砂が舞い上がり、雨が降れば、道がぬかるむ」現象が程度の差こそあれ、一部の地域で見られる。農村の緑化・美化の加速は、喫緊の課題だ。

 劉副局長は、農村の緑化・美化を速めるために、農村発展の法則を順守し、農村の生態資源の保護、公共空間、庭の緑化・美化、道路・水系、農地・防護林システムの構築を強化すると表明。広範な幹部や住民を積極的に動員、共同で緑にあふれる農村を建設、共有し、広い農村を美しく、豊かなものにすると強調した。(c)Xinhua News/AFPBB News