【12月9日 AFP】18-19イタリア・セリエAは8日、第15節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)は4-0でフロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)に大勝した。

 ナポリのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は試合後、「リバプール(Liverpool FC)戦への準備はできている」とコメントし、11日に敵地アンフィールド(Anfield)で行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のグループリーグ第6節に視線を向けた。

 7分にピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)のゴールで先制したナポリは、40分にアダム・ウナス(Adam Ounas)のスーパーゴールで加点すると、後半にアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)が2得点を挙げた。

 ナポリは、7日にインテル(Inter Milan)に1-0で勝利して無敗を維持した王者ユベントス(Juventus)との勝ち点差8を守った。ナポリと3位インテルとの差は、6ポイントとなっている。

 かつてチェルシー(Chelsea)を指揮したアンチェロッティ監督は、「きょうのような試合には多くの落とし穴が潜んでいる。特にチャンピオンズリーグの試合の直前だからね。これでリバプールのことを考えることができる」と話した。

 腕を骨折したアレックス・メレト(Alex Meret)がウディネーゼ(Udinese)からの移籍後初めてゴールマウスを守ったナポリは、MFアミン・ユネス(Amin Younes)も途中出場してデビューを飾った。また、膝の負傷で1年以上戦列を離れていたファウジ・グラム(Faouzi Ghoulam)は、69分と85分にミリクのゴールをアシストしている。

 アンチェロッティ監督は「新たに加わった選手たちは良い仕事をしている。全員からポジティブな感触を得ている。チームは火曜日(11日のリバプール戦)のチャレンジに臨む準備ができていると思う」と手応えを示した。「アンフィールドには数々の思い出がある。チェルシーではプレミアリーグ優勝も成し遂げた」

 同じくチャンピオンズリーグの試合を控えるASローマ(AS Roma)は、前半にブライアン・クリスタンテ(Bryan Cristante)とアレクサンダル・コラロフ(Aleksandar Kolarov)のゴールで2点をリードしたが、2人の退場者を出したカリアリ(Cagliari Calcio)に終了間際に追いつかれる失態を演じた。

 リーグ戦の不振でプレッシャーにさらされているローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は、「この引き分けという結果に怒り驚いている。ばかげているよ。9人の相手にロスタイムに同点ゴールを与えるなんてあってはならない」と不満を浮かべた。

 ローマは12日にチャンピオンズリーグでヴィクトリア・プルゼニ(Viktoria Plzen)と戦うが、すでに決勝トーナメント進出を決めている。多くのけが人を抱えるローマは、ダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)、ステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)、ロレンツォ・ペレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)らが戦列を離れている。

 14分にユスティン・クライフェルト(Justin Kluivert)のパスからクリスタンテが先制点を挙げたローマは、40分にはコラロフのFKが相手に当たってゴールに吸い込まれて前半で2点のリードを奪った。

 しかし、終了4分前にCKからアルトゥール・イオニータ(Artur Ionita)のゴールで1点を返したカリアリは、アディショナルタイムにルカ・カッピテッリ(Luca Ceppitelli)とダリオ・スルナ(Darijo Srna)が審判に抗議して退場となったが、同5分に途中出場のマルコ・サウ(Marco Sau)が同点ゴールを挙げた。13位のカリアリは今季ホームで負けていない。

 昨季3位のローマは、首位ユベントスと22ポイント差の7位となっている。(c)AFP/Emmeline MOORE