【12月9日 AFP】18-19スペイン1部リーグは8日、第15節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)がFKから2得点を挙げるなどRCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのダービーを4-0で制した。

 メッシが芸術的なFKを2本沈めさらに1アシストを記録したバルセロナは、敵地コルネジャ・エルプラット(Cornella-El Prat)で4点を奪って首位固めに成功した。

 同日の早い時間に行われた試合では、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)がアラベス(Alaves)に3-0で勝利し、セビージャFC(Sevilla FC)はバレンシア(Valencia CF)と1-1で引き分けてともに勝ち点28で暫定的にバルセロナに並んでいた。

 しかし、メッシのFKで幸先よくリードしたバルセロナは、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)とルイス・スアレス(Luis Suarez)もそろい踏みし前半で試合を決めた。

 17分に相手GKディエゴ・ロペス(Diego Lopez)を破る完璧なFKを沈めたメッシは、その後厳しいプレッシャーの中でボールをキープしてラストパスを送ると、最後はデンベレがカーブをかけたシュートで追加点を挙げた。

 前半終了間際にデンベレのスルーパスに抜け出したスアレスが角度のない位置から3点目を挙げると、メッシは65分にこの日2本目の見事なFKを決めて試合を締めくくった。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「FK、彼が演出するチャンス、チームにもたらすもの、そして相手から奪うもの、そのどれをとっても規格外だ」とメッシを称賛した。

「リーグ戦は非常にタイトでこれからだが、アウェーでの戦い方は固まっている。どこが相手でも勝つのは非常に難しいということは分かっている」

 ニコラ・カリニッチ(Nikola Kalinic)の移籍後初ゴールで先制したアトレティコは、終盤にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)とロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)が加点して本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で勝ち点3を確保した。

 しかしアトレティコは、フランス代表としてW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制したリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)が膝を痛めて前半で交代しており、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督にとってこの日唯一のネガティブな要素となった。

 一方、後半アディショナルタイムにムクタル・ディアカビ(Mouctar Diakhaby)にヘディングシュートを決められたセビージャは、勝ち点を取りこぼしてバルセロナとのポイント差が前節から広がった。

 敵地メスタージャ・スタジアム(Mestalla Stadium)で54分にパブロ・サラビア(Pablo Sarabia)のゴールで先制したセビージャだったが、エベル・バネガ(Ever Banega)とアンドレ・シウバ(Andre Silva)のシュートがポストに阻まれるなど追加点を挙げることができなかった。(c)AFP