【12月8日 AFP】世界ボクシング評議会(WBC)は7日、米ロサンゼルスで1日に行われた世界ヘビー級タイトルマッチでデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)とタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が引き分けたことを受け、両者の「ダイレクトリマッチ」にゴーサインを出した。

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 WBCはコメント文で「ワイルダーとフューリーは、ヘビー級の長い歴史に残るような最高の試合を戦った。これによって、再戦を求めるファンの声が非常に高まっている」と述べると、理事会で投票を行った結果、「全会一致」でリマッチが承認されたと付け加えた。

 12ラウンドに及んだ激闘は判定の末に引き分けとなり、ワイルダー(40勝0敗1分、39KO)がWBCのベルトを維持。フューリー(27勝0敗1分、19KO)は2度のダウンを喫しながらも、勝者に値するとの声が多かった。

 フューリーは3日、ワイルダーがリマッチを回避しようとする悪い予感がしていると話した。しかし、ワイルダーは即座にその言葉を否定し、WBA・IBF・WBOのヘビー級タイトルを持つアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との統一戦よりも、フューリーとの再戦の方が優先度が高いと強調した。

 WBCのマウリシオ・スライマン(Mauricio Sulaiman)会長は、この意見を全面的に支持しており、「デオンテイ・ワイルダーとタイソン・フューリーに対し、リングでの素晴らしいバトルと、試合後の模範的なスポーツマンシップをもう一度祝福したい」と述べた。(c)AFP