【12月7日 時事通信社】ロシアのラブロフ外相は7日、訪問先のイタリアで記者会見し、北方領土問題を含む日ロ間の平和条約締結交渉について、日本が第2次大戦の結果を認めることが「最初の一歩」になると述べた。ロシアによる北方領土の実効支配は合法的だという従来の立場を改めて示した形で、ラブロフ氏と河野太郎外相を責任者とする交渉は難航しそうだ。

 ラブロフ氏は「平和条約締結は第2次大戦の結果を認めることを意味する」と述べ、「このことは平和条約に関するすべての過程において疑う余地のない最初の一歩であると日本側には話している」と強調。「そのような歩みが行われることを期待する。さもなければ他に何も議論できない」とけん制した。

 日本政府は、ロシアの前身であるソ連が第2次大戦末期の1945年8月に当時有効だった日ソ中立条約に違反して対日参戦し、北方四島を不法に占領したと主張してきた。年明けの安倍晋三首相訪ロの前には日ロ外相会談が予定されており、厳しいやりとりが予想される。(c)時事通信社